☆ COLUMN - コラム ☆

怪盗マジシャンTAKAがお届けする、いわゆる【お役立ち情報】です。

マジックや催眠術・心理学などをテーマに知って日常で得する情報を月に一度不定期更新していきます。

第1回【日常で使えるスリの手口】

こんにちは、怪盗マジシャンTAKAです。


皆さん、スリ・・・というのを聞いたことはありますよね?

でも、【方法・やり方】って意外と皆さん分からないんじゃないですか?


【方法・やり方】を知っているのと知らないのでは、大きな差があります。

知らないと対処ができないですからね(笑)


では、今回はスリの手口を解説していきます。

そもそもスリって!?

スリというのは、被害者のズボンのポケットもしくは、内ポケット、胸ポケットに入っている財布を気づかれずに抜き取り、盗むというものです。

多くの場合、抜き取って盗んだ財布は第二の仲間に渡している場合が多いです。


それは、【言い逃れ】が出来るから。


怖いですね・・・


あなたが財布を盗まれたのを気づいて、犯人を追いかけて問いつめたとしても、犯人は財布をもう持ってなくて、別の仲間が持っているのですよ・・・


間違いなく、逃げられます。


こわいこわい。

スリに使われている【ミスディレクション】って!?

【ミスディレクション】とは、マジシャン・手品師・奇術師などが使う手法の一つで、

一言で説明すると、『人の意識を間違った所、つまりマジシャン等が秘密の動作をする所以外に導く』というものです。


したがって観客はマジシャンが秘密の動作をしても観客は別の所を注視しているから、気づかない訳ですね。


皆さん、やられてますよ(笑)


その【ミスディレクション】というものですが、スリの手口にも使われています。


ただし、どちらかというと視線の誘導というよりは、五感の一つ、触覚の誘導が使われています。


触覚とは、人が体や皮膚に触られると、『触られている!』と分かりますよね?


これが触覚です。


その触覚を【ミスディレクション】、つまり誘導する訳です。

【悪用厳禁!!】方法とやり方

シチュエーションは電車・・・それも朝の通勤ラッシュがすごい電車です。


そこでスボンのお尻のポケットに財布を入れている人を探します。


満員電車というのは人ごみが凄く意識があらゆる方向に向いています。


このあらゆる方向に向いている状態というのが比較的スリに向いているのです。


さらに感覚的【ミスディレクション】を使うことにより、より気づかれにくい状態をつくりだす訳です。


この感覚的【ミスディレクション】は自然な動作で起こさなければなりません。


どう起こすのでしょうか・・・


電車が曲がる瞬間です。


あなたは、立っている状態、獲物も立っている状態、多くの人が立っている状態・・・この状態で電車が曲がれば多くの人が、ふらつきます。


この皆がふらつく瞬間、あなたも被害者に向かってふらつき、自分の肩を獲物の背中に向かって当てるつもりでアクションを起こします。


獲物の上半身に刺激を加える訳です。


人間は身体構造上、上半身に大きな刺激を受けると下半身の感覚が麻痺するのです。


この原理を利用しない訳がないのです。


自分の肩を相手の背中に大きく当てると同時に、後ろポケットに入っている財布に手を伸ばし、人差し指と中指で挟んで持ち、そのまま上に引き抜き取ります。


恐ろしいことですが、これは全く気づかれません。


是非、お友達などにやってみてください。


ただし、被害者役の友達が、【これから自分がスリを行うことを知っている】・もしくは【スリの被害にあったことがある】


という場合は気づくかもしれません。


どうでした?


お役に立ちましたか!?

マジシャンが行う【ピック・ポケット】とは!?

マジシャンもスリを行います。


犯罪としてではなく、ショーとして、エンターテイメントとしてです。


観客の財布・腕時計・ネクタイ・ベルトなど何もかも盗んでいき、被害者は盗んだことに全く気づかず、見ている人はその手口の鮮やかさと被害者のリアクションを楽しむものです。

アポロ・ロビンスというマジシャンがエンターテイメントとして、スリを行っています。